(1) 朝食または夕食を家族と一緒に食べる市民の割合
朝食または夕食を週 4 日以上家族と一緒に食べる人の割合は、91%となって います。思春期・青年期・壮年期において、朝食または夕食を週 3 日以内しか 食べられない方の割合が 17 ~ 24%となっています。
家族と一緒に食事をすることは、望ましい食習慣の実践や、食卓を囲む家族の 団欒による食の楽しさを実感させ、精神的な豊かさをもたらすと考えられます。 家族と共に食事をする機会を増やしていくことが大切です。
(2) 朝食を摂らない小学校児童、中学校生徒の割合
朝食を摂らないいわき市の小学校児童、中学校生徒の割合は 1.6%となってい ます。平成 22 年度児童生徒の食事状況等調査(独立行政法人日本スポーツ振興 センターによる)によれば、朝食を摂らない子どもの割合は 1.5%となっている ことから、いわき市の子どもの朝食欠食率は全国平均に近い状況であると考えら れます。欠食の理由としては、「食べる時間がない」や「食欲がない」という理 由が多いと思われます。
「早寝早起き朝ごはん運動 *1」や保護者への啓発運動を推進し、生活リズムの 改善に努めることが必要です。
<平成 25 年度いわき市学校保健統計結果より> * 1 子どもの望ましい基本的生活習慣を育成し、生活リズムの向上につながる 運動を地域、学校、家庭が一体となって進めていく運動
3 市民の食生活
〈平成 25 年度食育に関するアンケートより〉
0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体
65 歳以上 40~64歳 19~39歳 16~18歳 6(小1)~15歳 0~6(就学前)歳 不明
食べる 食べない
(3) 朝食を摂らない市民の割合(16 歳以上の場合)
朝食を摂らないことがある 16 歳以上の人の割合は、全体で 28%となってい ます。16 ~ 18 歳と 30 ~ 39 歳の世代の朝食欠食率は 25%、19 ~ 29 歳の世 代のそれは 36%となっており、若い世代に朝食を摂らない人が多くなっていま す。健康的な生活リズムやよりよい生活習慣を確立していく必要があります。
〈平成 25 年度食育に関するアンケートより〉 0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体
30~39歳
19~29歳
16~18歳
ほとんど毎日食べる 週4~5日食べる 週2~3日食べる 週に1日程度食べる ほとんど食べない
72 9 8 2 9
75 9 6 91
64 11 9 5 11
(4) 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている市民の割合
1日に2回以上、主食・主菜・副菜をそろえて食べることがほとんど毎日であ る人の割合は、59%となっています。思春期・青年期において、バランスの良 い食事の摂取頻度が少ない傾向にあります。
(5) よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心がある市民の割合(16歳
以上の場合)
よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心がある人の割合は、全体の 71%となっています。食事は歯や口の健康状況によって大きく影響されます。 身体の栄養のみならず味わいや心のくつろぎにつながる食べ方に関心を持っ てもらうことが重要です。
〈平成 25 年度食育に関するアンケートより〉
0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体
65歳以上 40~64歳 19~39歳 16~18歳 6(小1)~15歳 0~6(就学前)歳 不明
ほとんど毎日食べる 週に4~5日食べる 週に2~3日食べる 週に1日程度食べる ほとんど食べない 2 67 33 56 62 45 41 57 76 59 23 25 20 23 19 14 21
12 2 7 11 20 3 12 21 8 7
14 3 7 7 12 13 2 5
全体
65 歳以上
40~64歳
19~39歳
関心がある
どちらかといえば関心がある どちらかといえば関心がない 関心がない
21 33 49 36 45 37 31 35 6 15 13
※参考 よく噛んで味わって食べる市民の割合
15 歳以下の場合
16 歳以上の場合
〈平成 25 年度食育に関するアンケートより〉
0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体
65歳以上
40~64歳
19~39歳
16~18歳
不明
食べている 食べていない わからない
62 27 11
77 16 7
54 38 8
50 29 21
66 21 13
67 33
〈平成 25 年度食育に関するアンケートより〉
0% 20% 40% 60% 80% 100%
食べている
食べていない わからない
36 51 9 31
37 51 102
35 50 82 5
全体
6(小1)~15歳
0~6(就学前)歳
歯・口の健康と食育の話
歯・口の健康と食育の話
食 育 一 口 メ モ
おいしく食べて、健康で長生きするためには、子どものころから高齢になる まで歯とお口の健康を保つことが大切です。そこで、「8020(ハチ・マル・二イ・ マル)運動」が提唱されていますが、これは、「80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保とう」という運動で、生涯にわたり自分の歯でものを噛むことを 意味しています。しっかり噛むことは口の中で食物が唾液とよく混ざり、食事 をおいしく味わって食べられることや、胃腸での消化・吸収が高められます。 また、「早食い」を防止し、満腹感が得られやすくなるため、食べ過ぎ・ドカ 食いを防止し肥満を予防することができます。
厚生労働省:標準的な健診・保健指導プログラム〈別冊〉保健指導における学習教材集「歯の数と食べられるものの関係」より)
歯の数と食べられるものの関係
(新庄ら 1985 ~ 86 年)